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外壁は塗るだけで直る?下地補修と張り替えを分ける

外壁の塗装面と無地の塗装ローラー・トレイを見る写真に、記事の主題と補足、ナカにわのロゴを配置したアイキャッチ

「外壁が色あせてきたけれど、塗り替えだけで大丈夫?」
「下地補修も必要と言われた。その費用は何を直すため?」

工場や店舗の外壁を直すとき、塗料の名前と金額だけでは、どんな工事が必要か分かりにくいのではないでしょうか。

外壁を塗る前に、塗料の膜・壁の材料・つなぎ目を分けて調べます。

この記事では建物の担当者に向けて、塗装と下地の修理・張り替えの違い、見積もりの読み方を説明します。

手元に提案書がある方は、塗る場所と先に直す場所を確かめながら、読み進めてみましょう。

目次

色あせ以外の状態を調べる

店舗の塗装外壁の表面と開口部を示す。人物なしの架空の写真イメージ。実際の工事や調査結果を示す画像ではない

塗り替えを決めるには、表面の変化と壁そのものの傷みを分けて調べます。次の3点を確かめましょう。

塗料の膜・壁材・つなぎ目を分ける

塗料の膜・壁材・つなぎ目は分けて調べます。写真や調査結果で、次の点を説明してもらいましょう。

外壁で分けて確認する部分
部分調査で確かめる内容
塗膜剥がれや粉化の範囲、塗り重ねられる状態か
壁材と下地割れ・変形・腐食や固定部の状態
目地や接合部切れ・剥がれや周囲の雨水の跡

色あせは表面の変化です。板の反り・外れや目地の切れも別に伝え、色だけで内部や固定状態を判断しないようにしましょう。

壁の変形や水漏れは色あせと別に伝える

壁の変形や室内の雨染みは、塗る前に原因を調べます。壁が外れそうな場合は、安全を優先して次のように対応しましょう。

雨染みは場所と発生時刻を伝えます。色あせが原因と決めず、窓や屋根とのつなぎ目も調べてもらいましょう。

壁材と過去の塗装を確かめる

使える塗料や塗る前の処理は、壁材や、今塗られている塗料によって異なります。図面や前回の見積書に材名・塗料名があれば調査担当者へ渡してください。

メーカー資料も壁材や旧塗膜によって仕様を分けています。製品名が不明なら推測せず、調査で確かめる項目として残しましょう。

出典:日本ペイント|パーフェクトトップSi「適用下地・適用下塗り」、エスケー化研|水性セラミシリコン、改装仕様

塗装と補修と張り替えの役割を分ける

外壁の仕上げサンプルを机に並べる。人物なしの架空の写真イメージ。実際の工事や調査結果を示す画像ではない

塗装は残せる面を守る工事、補修は傷んだ場所を直す工事、張り替えは壁材を新しくする工事として比べます。選ぶ前に次の三つを確認してください。

塗装で保護する面を決める

外壁材や下地を使える状態に整えてから、その壁に合う塗装を考えます。上塗りの性能だけで工事全体の良否は決まりません。

剝がれた旧塗膜を残すか除くかでも、必要な処理は変わります。調査写真で、どの面を残して塗るかを聞きましょう。

塗る前に必要な補修を分ける

ひび割れや目地の切れがある場合は、補修の対象と方法を塗装とは分けて確かめてください。「下地処理一式」の金額だけでは、どこを直すのか分かりません。

工法を自分で決めず、調査担当者に補修の理由を説明してもらいましょう。目地のシーリングも塗装とは分け、除去や下地処理を含むか確認します。

出典:コニシ|シーリング材の改修工法

残せる壁と交換する壁を比べる

壁材の傷みが進んでいるときは、再塗装と部分交換・張り替えを同じ範囲で比べます。色を戻す工事と壁材を直す工事を混同しないためです。確認する点は、次のとおりです。

工事の役割と見積もりの確認点
工事説明してもらう内容
再塗装残す壁の状態と塗装できる根拠
下地や目地の補修直す位置・数量と仕上げの扱い
部分交換・張り替え交換範囲と開けてから確認する下地

ケイミューの金属サイディング資料も、変形や躯体の状態を調べて補修・張り替えを判断しています。同社製品の説明であり、全壁材に同じ方法は使えません。

交換案では、壁を外した後の追加調査と金額の決め方も聞きます。重ね張りでも、既存壁の漏水や固定の問題を確認しましょう。

出典:ケイミュー|金属サイディングの維持管理、2ページ

見積もりは作業内容と場所をそろえて比べる

店舗入口と工事区画の周辺を見渡す。人物なしの架空の写真イメージ。実際の工事や調査結果を示す画像ではない

同じ塗料を使う提案でも、塗る前の処理や工事する範囲が違えば、金額をそのまま比べられません。次の3点をそろえて見積もりを比べましょう。

洗浄と下地処理の範囲を読む

洗う面と、旧塗膜の除去や補修が必要な面を分けてもらいます。調査写真と見積書で、次のことを確かめましょう。

必要な処理は壁材と旧塗膜で変わります。洗浄方法や圧力を施設側で一律に指定しないでください。

残す塗膜と取り除く塗膜を写真で分けてもらいます。工事中に補修範囲が広がる場合の報告方法も決めましょう。

国交省の改修仕様も、旧塗膜と汚れの除去を分けています。官庁施設向けの仕様ですが、工程を読む参考になります。

出典:国土交通省|公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版、第7章第2節「下地調整」

塗り重ねと乾燥の条件を聞く

下塗り・上塗りの組み合わせと乾燥条件を、採用製品の仕様で確認します。回数だけをそろえても同じ塗膜になるとは限りません。施工会社と工期表を見ながら、次の点を確かめてください。

乾燥時間は温度などで変わります。山梨県内でも標高・日当たり・時期が違うため、その現場で製品の条件を満たせる工程か確かめましょう。

出典:日本ペイント|パーフェクトトップSi「乾燥時間」、エスケー化研|水性セラミシリコン、施工上の注意

つなぎ目・雨樋・足場を同じ範囲で比べる

塗装に含む工事と別料金の工事を、場所ごとに確認します。塗装面・塗料・下地補修・足場と養生を同じ条件とした例を、次の表で比べます。

同じ正面壁の見積比較(説明用の例)
比較項目提案A提案B
必要な目地補修指定範囲を含む別途見積もりにする
雨樋の塗装正面側を含む対象外にする

Bにも同じ目地補修を加え、雨樋の塗装範囲もそろえて総額を比べます。補修・除外箇所を図に残し、漏水の再確認方法と時期も聞きましょう。

高所の調査・塗装で足場を省く提案があれば、届く範囲と残る作業を確認しましょう。作業方法の比べ方は、足場と作業方法を比べる記事で詳しく解説しています。

外壁塗装と下地補修のよくある質問

外壁塗装と下地補修について、よくある質問にお答えします。

Q. 高い塗料なら下地補修を省けますか?

A. 上塗りの性能と、下地が傷んでいないかは別に確認します。高価な塗料でも、剥がれた旧塗膜や傷んだ壁材が使える状態に戻るわけではありません。

先に調査結果と補修範囲をそろえ、その条件に合う塗装仕様を比べてください。

Q. 色あせていると雨漏りも起きていますか?

A. 色あせだけでは、雨漏りがあるかどうかは分かりません。室内の染みや発生した天候、外壁と窓の接合部などを併せて確認します。

色が戻ったことを止水の確認に代えず、漏水があった箇所は原因調査と補修後の確認方法も聞きましょう。

Q. 傷んだ面だけ塗ってもよいですか?

A. 部分塗装は候補になりますが、傷みの広がりと境目の仕上がりを確認します。見える一面だけの問題か、目地等も直す必要があるかで工事範囲は変わります。

全面案と比べる場合は補修・足場・養生も含め、今回行う工事と次回へ残す工事を書き分けてください。

Q. 建物を借りている会社でも塗装を頼めますか?

A. まず所有者や管理会社へ連絡し、誰が修理を担当するか、どんな手続きが必要かを確認します。借りている範囲や契約によって扱いが違うため、施設担当者だけで工事発注を決めないでください。

調査写真と困っていることを伝え、調査への立会いや営業日程の調整を誰が行うかも共有すると進めやすくなります。

塗る前に直す箇所を確認しましょう

外壁写真と工区を整理する白紙資料を机に置く。人物なしの架空の写真イメージ。実際の工事や調査結果を示す画像ではない

外壁の改修は、残せる壁と補修・交換する箇所を分けて選びます。

塗料の説明だけで迷ったときは、調査写真へ戻って次の三点を聞いてください。

分からない部分は空欄のままで構いません。写真と見積もりを施工会社と読み合わせ、調査が必要な箇所と工事範囲を確定させましょう。

外壁塗装や建物の改修を手がける会社として、有限会社佐野防水を紹介しています。

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