20ft・40ftのコンテナの広さ|内寸と動線で選ぶ

参考事例|出典:2040 GALLERY
「20ftのコンテナは、店舗に使うとどのくらいの広さ?」「40ftを選べば、売場も厨房も無理なく入る?」
外観写真や坪数を見ても、室内で仕事をする姿を想像しにくいのではないでしょうか。
コンテナの広さは、建物の外側ではなく、内装を仕上げた後の室内の寸法と人の動きで選びます。設備や収納の場所、扉を開けたときの広さを図面に書き込み、1台で使う場合と連結する場合を比べましょう。
この記事では、コンテナの店舗や事務所の購入を検討中の方へ、20ftと40ftの寸法の読み方と、必要な広さの確かめ方をご紹介します。
置きたい家具や使う人数を思い浮かべながら、必要な室内の広さを確かめていきましょう。
目次
20ftと40ftは長さが違い、使える広さは内装で変わる

参考事例|出典:2040 GALLERY
20ft・40ftはサイズの呼び名で、営業に使える室内の面積を示す数字ではありません。次の二つを分けて確かめましょう。
杉山農園の農産物販売所は、20ftHCを1台使った全国参考事例です。原典では横長の大きな窓を2つ設けたと紹介され、写真では窓とカウンターのある室内を確認できます。


外寸の面積と仕上げ後の面積を分ける
建物の外側の寸法を掛けた面積を、そのまま売り場や仕事をする部屋の広さと考えないでください。呼称サイズの目安は次のとおりです。
| 呼称・参考区分 | 外寸の長さ×幅×高さ | 外形の平面面積 |
|---|---|---|
| 20ft Dry | 6,058×2,438×2,591mm | 約14.77㎡ |
| 40ft Dry | 12,192×2,438×2,591mm | 約29.72㎡ |
| 40ft High Cube | 12,192×2,438×2,896mm | 約29.72㎡ |
この表は商船三井ロジスティクスが公表する海上輸送用コンテナの参考外寸で、杉山農園の20ftHCの寸法を示すものではありません。面積は長さと幅を掛けた編集部の計算で、確認申請上の床面積や内装後の有効面積とは区別します。
壁や断熱材、仕上げ材や配管のスペースを設けると、室内で使える広さは変わります。建築専用品は採用製品の図面を確認し、上表をナカゴミ建設や2040の確定仕様として使わないでください。
出典:商船三井ロジスティクス|海上コンテナの種類とサイズ。同社もメーカー等により参考値が異なると案内しています。
40ftやハイキューブでも幅と高さを別に読む
長さが増えても幅が広がるとは限りません。建物が高くても、仕上げ後の天井の高さは別に確かめます。製品選びでは、次の三つを聞いてみましょう。
上表の20ft Dryと40ft Dryは幅が同じです。長い一室が必要なのか、机や作業台を向かい合わせに置ける幅が必要なのかを分けると、選び方が変わります。
HCという表示があっても、完成した室内の天井の高さは保証されません。床や天井の構成が違う製品を、呼称だけで同じ高さとして比べないようにしましょう。
内寸は仕上げと設備を入れた図面で比べる
外側の大きさが同じでも、仕上げや設備によって使える室内の広さは変わります。図面では次の二段階で比べましょう。
完成時の寸法が分かる平面図と断面図をそろえる
上から見た図面の幅・奥行きと、横から切った図面の高さを、同じ仕様で確認します。見積もり前には、次の寸法をそろえましょう。
| 見る場所 | 図面で聞くこと |
|---|---|
| 室内の幅・奥行き | 仕上げ面の内側で使える寸法を確認する |
| 柱・連結部・設備箱 | 出っ張りの位置と、その部分に残る幅を確認する |
| 天井と開口 | 天井高・梁下・扉や窓の開口寸法を確認する |
| 床 | 入口の段差、床の高さと設備まわりの納まりを確認する |
図は寸法を読む順序を示す概念図です。壁厚や通路幅、配置の成立を示す商品図ではないため、実際の寸法を書き込む図面は設計者から受け取ってください。
断熱を薄くして室内を広げるといった判断も、面積だけでは決められません。必要な外皮性能や設備と、使いたい室内の寸法を一緒に調整します。
仕上げや設備の範囲は費用にも関わります。総費用と見積もりの確認方法は、コンテナの費用を比べる記事で詳しく解説しています。
家具は本体寸法に開閉と作業の場所を加える
家具の寸法に、使う人が動く場所も加えます。次の表は説明用の仮定で、向かい側の棚の有無による残り幅を比べたものです。
| 幅の使い方 | 棚あり | 棚を別の場所へ |
|---|---|---|
| 仕上げ後の室内幅 | 2,200mm | 2,200mm |
| 机の奥行き | 700mm | 700mm |
| 椅子を使う範囲 | 800mm | 800mm |
| 向かい側の棚 | 400mm | 0mm |
| 残る幅 | 300mm | 700mm |
室内幅から机・椅子・棚の分を引いた値です。商品寸法や通路幅の基準ではなく、700mmなら通れるという意味でもありません。
椅子・扉の動きや移した棚の位置に加え、作業・搬入・清掃・待機の場所も図面に重ねましょう。避難の条件と機器の点検・放熱スペースは、設計者と確認します。
売場と作業場所は人の動きを重ねて決める

参考事例|出典:2040 GALLERY
広さは坪数だけでなく、使う機能と人の動きで比べます。次の二つを図面で整理しましょう。
CREAMは40ftHCを1台使ったパンと菓子の店舗として紹介されています。写真では売場と厨房を別の方向から確認でき、客が使う場所とスタッフの作業場所を考える参考になります。


売場・厨房・収納を同時に配置してみる
一番広く見せたい場所だけでなく、作業や収納に使う裏側の場所も最初に考えます。用途に合わせ、次の項目を図面へ入れてください。
| 用途 | 先に置く機能 |
|---|---|
| 物販 | 陳列、会計、在庫、荷受けを配置する |
| 飲食・食品製造 | 調理、洗浄、冷蔵保管、受渡し等を営業内容に合わせて配置する |
| 事務所 | 席、打合せ、書類、通信機器と必要な水回りを配置する |
飲食など許可が関係する用途では、営業内容に対応する設備や区画を確認する必要があります。内装を決めてから必要設備を追加することにならないよう、設計者と関係窓口へ早い段階で相談しましょう。
出典:山梨県|新規営業許可・営業届出手続き。県は工事前に図面を持って保健所へ相談するよう案内しています。
利用人数だけでなくすれ違いと清掃も確かめる
使う人数が同じでも、働く人がどう動くかで必要な広さは変わります。平常時に加え、次の場面を重ねてください。
通路の幅や利用できる人数は、図面で確かめましょう。避難・バリアフリー等の条件も用途に応じて確認し、必要な幅を設計者と決めます。
単体と連結は使える幅と総費用で選ぶ
面積を増やす案は、使える幅・搬入条件・工事費をそろえて比べます。主な選択肢は次のとおりです。
| 案 | 空間で確かめること | 工事等で確かめること |
|---|---|---|
| 長い単体 | 長手方向の配置と移動距離を確認する | 運搬車両・曲がり角・設置場所を確認する |
| 複数台の連結 | 接続部と柱、段差を含む有効幅を確認する | 構造・防水・基礎・現地工事を確認する |
| 寸法を変える製品 | 必要な機能が収まる内寸を確認する | 製作可否・輸送条件・価格を個別に確認する |
2040は20ft・40ftの組合せや規格外サイズの計画を紹介しています。ただし、横に並べれば希望どおりの一室になるとは限りません。壁に開ける部分や補強、つなぎ目の作り方を含めた設計が必要です。
山梨で候補地を選ぶ場合も、長い箱が敷地に収まるかと、運送車両が入れるかは別に確認しましょう。単体の本体価格だけで決めず、基礎・運搬・設備・設計等を含む見積もりで比べます。
コンテナの広さに関するよくある質問
コンテナの広さについて、よくある質問にお答えします。
- Q. 20ftは何坪ですか?
A. 掲載した参考外寸を掛けた面積は約14.77㎡で、約4.47坪です。1坪を約3.3058㎡として換算した外形の目安です。
実際に使える面積や申請上の床面積は、採用製品と設計図で確認しましょう。
- Q. 40ftなら20ftより幅も広いですか?
A. 掲載した海上輸送用の参考寸法では幅は同じで、主に長さが違います。建築専用製品は個別の仕様を確認します。
向かい合う机や厨房が必要なら、幅方向の配置図で比べましょう。
- Q. ハイキューブなら高い天井を確保できますか?
A. 外寸が高くても、完成時の天井高は床・天井・設備の構成で変わります。梁下や照明の位置も一緒に確認します。
必要な機器の高さを伝え、完成状態の断面図を見せてもらいましょう。
- Q. 後からもう1台つなぐことはできますか?
A. 将来の連結は、構造・敷地・搬入・法令等の条件によって可否が変わります。既存の箱へ自由に開口できると決めないでください。
追加の希望があれば、最初の設計時に接続方法と残す場所を相談しましょう。
- Q. 事務所に何人入れるかを坪数で決めてよいですか?
A. 席の数だけでなく、人が通る場所や収納、設備、避難などの条件も含めて判断します。同じ面積でも机や会議スペースの置き方で使い勝手が変わります。
人数と業務内容を伝え、配置図で確かめましょう。
必要な機能を書き出して広さを相談しましょう
自分に合う広さのコンテナを選ぶため、相談前に次の3点を整理しましょう。
「20ftと40ftのどちらが合う?」「この家具は置ける?」と迷ったら、ナカゴミ建設が運営するコンテナ専門サイト「2040山梨」へご相談ください。使う人数や置きたい設備を伺いながら、必要な広さを一緒に考えていきましょう。