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雨樋はなぜあふれる?詰まり・破損・排水先を調べる

人物なしのAI生成イメージに、記事の題名とナカにわのロゴを配置したアイキャッチ

「会社の雨樋から水があふれる。掃除を頼めば直る?」
「屋上の排水口も、同じように調べればよい?」

雨のたびに同じ場所が濡れると、掃除と修理のどちらを頼めばよいか迷うのではないでしょうか。

雨樋や屋上の排水口から水があふれたら、詰まり、部材の破損、その先に水が流れない原因を分けて調べます。

この記事では、工場・店舗・事務所の担当者に向けて、安全な記録の残し方と、点検や清掃を頼むときの確認ポイントを説明します。

困っている場所を思い浮かべながら、点検の相談で伝えたいことを確認していきましょう。

目次

あふれた場所と雨の状況を、安全な場所で残す

雨の中の架空の建物。軒樋の縁から流れ落ちる水と竪樋、壁、地上の位置関係を描く人物なしのAI生成イメージ

建物の担当者は、安全な場所から、あふれた場所とそのときの様子を記録します。高い場所の確認は専門の担当者へ頼みましょう。伝える内容は、次の3点です。

樋の縁と継ぎ目の漏れを分ける

樋の上からあふれる水と、継ぎ目や割れから漏れる水を分けて伝えます。写真だけで原因を決めず、次の雨水の通り道を確認しましょう。

雨水の経路は建物によって異なります。「入口の上」など位置が分かる写真を残し、屋根へ上がらないと見えない部分は未確認と伝えましょう。

出典:LIXIL|リフォーム用語集「雨樋」。部材の名称と役割を参照しています。

雨の強さと発生した時刻を残す

強い雨のときだけか、弱い雨でも起こるかを記録しておくと、点検するときの手がかりになります。無理に雨量を測らず、分かる範囲を次のメモへ残してください。

あふれを見つけたときの連絡メモ
項目残す内容
場所建物名・方角・近くの出入口と写真
発見したときの様子気付いた時刻・雨の強さ・風の様子
水の出方縁を越えるか、途中や継ぎ目から漏れるか
雨が弱まった後あふれが止まったか、水が残ったか
以前との違い初めてか、清掃後も同じ場所で起きたか

動画も安全な室内や地上から撮れる範囲に限ります。樋の真下へ入ったり、豪雨の中を巡回したりする必要はありません。

山梨県内の雨や警報は、甲府地方気象台の防災気象情報でも確認できます。発生時刻と併せて残し、周辺の雨量だけで原因を決めないようにしましょう。

通路と室内への影響を先に伝える

通路への落水や部材の外れは、撮影より先に管理者へ知らせます。樋を押す・引く・棒を差し込む確認は避けてください。

外れそうな樋には近づかず、人を離しましょう。濡れた通路や搬入口を使えるかは、現場の責任者と判断します。

室内にも水が入っている場合は、濡れた電気設備に触れず、管理者と電気の保守担当へ連絡します。

出典:タニタハウジングウェア|施工資料「安全に関するご注意」、群馬労働局|はしご・脚立からの墜落・転落災害を発生させないために

詰まり・破損・水の流れ先を分けて調べる

架空の雨樋の継手、支持金具、排水口と落ち葉を描く人物なしのAI生成イメージ。実際の施工や不具合の証拠ではない

詰まりが見つかっても、それだけが原因とは限りません。点検では、次の3つを分けて説明してもらいます。

たまったごみと、部材の傷みを分けて調べる

落ち葉や土を取り除く清掃と、割れ・外れ・固定の不具合を直す修理は、対象を分けて確認します。依頼時の着眼点は、次のとおりです。

清掃と修理の範囲を分ける確認表
確認対象点検で聞くこと
詰まり何が、どの位置の流れを妨げていたか
部材の損傷割れ・腐食・変形・継ぎ目の外れはないか
固定と勾配支持金具の状態や、排水方向への傾きに問題はないか
清掃後の状態流れが戻ったか、漏れや水残りが続くか

ごみを取っても樋の変形は直らず、樋を替えても接続先の詰まりは残る場合があります。清掃と修理の場所を写真で分けてもらいましょう。

出典:国土交通省|建築保全業務共通仕様書 令和5年版、本文15・17ページ。官庁施設向けの点検項目を参照しており、記載の周期を民間施設の一律の義務として扱っていません。

竪樋の先のますや排水管も調べる

屋根側の入口だけでなく、竪樋や、その先に水が流れる場所も点検してもらいます。地上のます付近にも水がたまるなら、その位置と発生時刻を一緒に伝えてください。

ますは配管が集まる場所などにある点検設備です。樋と地中の管の点検先を確認し、未確認の経路も聞きましょう。施設側で蓋を開けたり、中へ手や体を入れたりしないでください。

出典:国土交通省|建築保全業務共通仕様書、本文195ページ「排水桝・マンホール・側溝・街きょ」

大雨のときだけでも、水を流す力の不足と決めつけない

大雨だけであふれる場合も、詰まりや取り付け方を調べてから排水能力を考えます。設計者や施工会社には、次の条件を確認しましょう。

増築や屋根改修の記録も、雨水が集まる場所を調べる資料になります。

樋を大きくする案では、排水口や竪樋、その先の管も流せるか確かめます。寸法は建物と雨水の経路を調べて決めます。

出典:中部コーポレーション|ルーフドレンのよくある質問「呼ビ径の選定方法」、パナソニック|大型建築用雨とい「排水能力表」、21〜22ページ。製品ごとの組合せと選定条件を参照しており、数値を他の建物へ当てはめていません。

清掃後の流れを確かめ、次の点検につなぐ

架空の陸屋根のドレンとストレーナー、その周囲の落ち葉を描く人物なしのAI生成イメージ

清掃は、ごみを取った写真だけで終えず、作業後に水が流れるか、直す場所が残っていないかも確認します。完了時は、次の3点をそろえてください。

水の流れを調べた範囲と結果を受け取る

工事会社には、水の流れをどこで、どのように確認したかを説明してもらいます。通水する場合も、方法と水量は建物の状況に合わせて専門担当が決めます。工事会社には、次の結果を分けて聞きましょう。

少量の通水だけで、大雨にも対応できるとは判断できません。未確認の経路を残し、雨の後に同じ症状が出たら点検先へ連絡します。自分で屋上へ上がったり、大量の水を流したりしないでください。

出典:タニタハウジングウェア|施工資料「商品施工上のご注意」。施工後の通水確認を参照しています。大雨時の能力確認とは分けて扱います。

落ち葉と飛来物に合わせて点検を決める

次の点検は、採用製品の手入れ条件と、ごみが集まる時期や場所に合わせて決めます。近くの樹木や過去の詰まり方も、点検先へ共有してください。

国交省の官庁施設向け資料も、夏の豪雨前のドレン清掃などを挙げています。民間施設では、雨期や落葉期と過去の記録を見て、管理者と時期を相談しましょう。

強風や大雨の後は、天候が落ち着いてから地上で変化を記録します。あふれや部材の外れがあれば、次の点検日を待たずに相談しましょう。

出典:国土交通省|官庁施設の施設管理者のための防災性能確保ガイドブック、本文Ⅱ-53〜56

作業範囲と次の連絡先を記録する

清掃・補修の記録には、実施した場所と未確認の経路を分けて残します。受け取る資料と次回の対応は、依頼する段階で次の3点を確認してください。

足場・作業車・回収物の処分が見積もりに入るかを確認します。搬入口で作業する場合は車両動線と立入制限も調整しましょう。内部写真は無理に撮らず、手元の図面や報告書を渡してください。

点検報告書の写真と調査範囲の確認方法は、屋根点検の報告書を読む記事で詳しく解説しています。

会社の雨樋・排水口に関するよくある質問

会社の雨樋・排水口について、よくある質問にお答えします。

Q. 落ち葉よけや排水口のカバーを付ければ、清掃は不要ですか?

A. ごみを受ける部材があっても、点検・清掃は必要です。ルーフドレン用フィルターにも、周囲のごみや目詰まりを確認する製品があります。

採用する部材の適合と、清掃のために取り外せるかを施工会社に確認してください。

出典:カネソウ|ハイフィルターキャップ取扱説明書(2025年6月)、3ページ。該当製品の維持管理条件を参照しており、他製品の清掃周期を定めるものではありません。

Q. 雨樋を大きくすれば、あふれは解消しますか?

A. 樋の大きさだけでは、水が通る道全体の流れは決まりません。屋根に集まる水の量や、接続する排水口・竪樋・その先の状態によって、必要な対応は変わります。

交換案と一緒に、既存部材を残す範囲と能力を確認した条件を聞いてください。

Q. はしごを使って、会社の担当者が掃除してもよいですか?

A. 高い場所の点検・清掃は専門業者へ依頼してください。雨樋の清掃でも墜落の危険があり、足元が濡れている場所ではさらに注意が必要です。

担当者は地上の安全な場所で見える症状を伝え、作業方法を管理者と業者で決めます。

Q. 年に一度掃除すれば、次の年まで点検しなくてよいですか?

A. 年に一度清掃しただけでは、その後の点検がいらないとは言えません。落ち葉や土砂の集まり方は立地と天候で変わり、製品ごとの維持管理条件も異なります。

清掃時にたまっていたごみの量や、これまでのあふれをもとに、途中の点検や大雨後の確認も管理者と相談しましょう。

あふれた記録と点検結果を、次の対応につなげましょう

雨樋の写真イメージと簡単な建物スケッチを机に並べた人物なしのAI生成画像。実在物件の資料ではない

雨樋や屋上の排水口があふれたら、詰まり・破損・水の流れ先を調べます。清掃後も問題が残る場合は、それに合わせて対応しましょう。

点検を依頼するときは、次の3点をそろえてください。

困っている出入口や作業場所を管理者へ伝えましょう。点検後は、修理する場所と追加調査が必要な範囲を整理します。

雨樋や屋根の工事を手がける会社として、株式会社安藤板金工業を紹介しています。

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